【オンラインに変更】第1回 領域会議地方巡業@仙台

生命金属科学では、「地方巡業」と銘打って、日本各地を行脚しながら領域内の連携を図っていこうと考えています。その第1弾が、2021年1月23日(土)に東北・仙台にて開催されます。班員の中でも東北大の先生方(斎藤先生・外山先生・内田先生・天貝先生・横山先生)が中心となって主催していただきます。領域関係者のみなさまはぜひご予定おきください。

【実施報告】(斎藤 芳郎・東北大)
本領域では、総括・計画・公募班員の研究交流を活発にするため、全体の研究計画発表会や夏合宿等を実施する予定でしたが、コロナ禍の影響によりハイブリッド・オンライン会議への変更を余儀なくされる形が続いていました。未だ総括・計画・公募班員の対面での研究交流ができていない現状を打破するため、ミニ領域会議(領域会議地方巡業)を企画し、1月東北大@仙台、4月分子研@岡崎、7月九大/広大の予定で各地方での研究会を行う事としました。東北大の5名の公募班員(斎藤 芳郎、内田 康雄、外山 喬士、天貝 佑太、横山 武司)で世話人を担当し、2021年1月23日(土)に仙台いぶきエステートを会場として対面での開催に向けて準備を進めていましたが、1月14日に11都道府県に緊急事態宣言が発令され、東北大での行動指針から対面を含む会議の開催許可が得られず、完全オンラインでの領域会議を開催しました。60名以上の参加者がありました。
会議は3つのセッションから構成され、各セッションにおいて公募班員のプログレスリポート(計5件)に加え、スペシャルセミナーとして生命金属に関連する東北大の3名の教授によるセミナーを行いました。記録的な寒波の続く青葉山からの領域会議でありましたが、最新の知見に対する活発な質疑応答が行われ、知的好奇心および研究意欲を大いに刺激する充実した会議となりました。

セッション1では、東北大多元研の天貝公募班員によるプログレスが行われ、細胞内小器官のZn濃度について、新規プローブを用いて解析した最新の知見が紹介されました。同じく多元研の稲葉謙次教授によるスペシャルセミナーでは、Caの輸送を担うSERCA2bを例に従来のX線結晶構造解析とクライオ電子顕微鏡の単粒子解析から得られる知見の違いを詳細に解説していただき、クライオ電顕で新たに得られる中間構造体の構造や、C末端側のTail構造の新たな機能について紹介いただきました。
セッション2の東北大薬の外山・斎藤公募班員によるプログレスでは、血漿セレン含有タンパク質SePとメチル水銀との結合による機能かく乱作用や、肝臓でのSeP発現を制御する新規ノンコーディングRNAに関する最新の知見が示されました。さらに、東北大生命科学の横山公募班員からクライオ電顕を活用した酸素センサータンパク質など、領域内の共同研究成果について報告がありました。同じく生命科学の田中良和教授によるスペシャルセミナーでは、無酸素チャンバーを用いて調製した硫黄結合タンパク質TtuBに関する知見や、Cuを結合するヘモシアニン複合体の構造についてクライオ電顕を駆使した解析結果が紹介されました。
セッション3では、東北大薬の内田公募班員によるプログレスにおいて、トランスフェリン受容体を標的とした脳へのドラッグデリバリーに関する最新の知見が紹介されました。東北大多元研の水上進教授によるスペシャルセミナーでは、タンパク質ラベル化剤など独自の手法を用いて作成したハイブリッドセンサーによる細胞内Mgのイメージングや、天貝公募班員とのZnプローブに関する共同研究成果の詳細が解説されました。

班員によるプログレスレポート動画はこちらから視聴できます(パスワード付き・領域内限定公開)。

【津本領域代表・城運営統括】
思うように研究が進まない現状ではありますが、公募・計画班員の間での連携研究も進み、新たな知見も着実に得られており、この領域における班員の方々の高い研究意欲を感じ取ることができました。領域の活動を行うには大変不自由な状況が続いていますが、領域構成員の熱い研究魂でお互いを鼓舞し、大きな成果を目指して領域研究を推進していく所存です。急遽、完全オンライン会議となり、オンライン接続を担当する高野先生に多大なご協力をいただきました。また、会議の準備・運営にご協力いただいた世話人を含め、本領域会議にご尽力された方々に感謝いたします。

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