A02-1計画班 古川とA03-1計画班 神戸がオーガナイザーとなって、ワークショップ「多彩な分野からなる「生命金属科学」の最前線」を開催します。
概要:新学術領域「生命金属科学」では、生命現象に関与する金属元素を対象とした従来のいくつかの研究分野を、最新で多彩な手法を取り入れることで統合し、新たな研究分野「生命金属科学」の構築を目指しています。本セッションでは、分子から個体に至るまでの様々なレベルを対象とする多彩な分野から気鋭の研究者を招き、生命金属科学の構築に向けた研究の最前線を紹介していただきます。
講演者:
當舎 武彦(理研・SPring-8)「各種分光計測を駆使した鉄活性中心における一酸化窒素還元酵素の反応機構の解明」
村木 則文(自然科学研究機構・生命創成、分子研)「過渡的な複合体形成を伴うヒドロゲナーゼ鉄錯体の生合成機構」
天貝 佑太(東北大・多元研)「ERp44 を介した亜鉛とレドックスホメオスタシスのクロストーク」
福中 彩子(群大・生調研)「ZIP13 と鉄を介する新しい脂肪分解の制御機構」
田村 朋則(京大院・工)「オルガネラ選択的脂質ラベリングによる脂質制御因子の遺伝子スクリーニング」
内田 康雄(東北大院・薬)「次世代型定量プロテオミクスと金属輸送研究への応用」
中木戸 誠(東大院・工・バイオエンジ)「化膿レンサ球菌細胞表面由来金属結合タンパク質に対する機能阻害剤探索」
【開催報告】(文責:古川)
年会3日目となる最終日の朝からの開催となりましたが、会場には講演者の他に20−30名ほどにお集まりいただき、おかげさまで盛況なワークショップにすることができました。また、Zoomからのオンライン参加者として、常時20名ほどにご参加いただきました。原子・分子レベルでのご研究をされている當舎さん・村木さん、細胞・個体レベルでのタンパク質・生命金属の挙動についてご発表された天貝さん・福中さんにご発表いただき、本新学術が目指している「生命の階層を横断する生命金属科学研究」を示すことができました。また、田村さん・内田さんには、最新の手法による生命金属の網羅的研究を紹介していただき、中木戸さんには、生命金属研究を医薬品開発へと展開しようとする挑戦的な試みを発表いただきました。ワークショップを通じて、非常に活発な質疑応答が行われ、有意義な時間となりました。ご参加いただきました方々に感謝申し上げます。

