長崎市伊王島町2丁目
【開催報告】(澤井仁美・長崎大学)
新学術領域「生命金属科学」のご共催により、第35回生物無機化学夏季セミナーを無事に終えることができました。まずは領域からのご支援に深く感謝申し上げます。今回は、第3回生命金属科学夏の合宿と同じ会場にて連続の日程で開催させていただけるということで、第35回の本セミナーのテーマを “「生物無機化学」と「生命金属科学」のマリアージュ” と設定し、4名の領域関係者に特別講演を行っていただきました。
生物無機化学夏季セミナーは、生物無機化学分野の中でも錯体化学の若手を中心とした勉強会として35年も続いている夏のイベントです。今回は「生物」の色を強めた内容に設定したので、錯体化学分野からの参加敬遠が危ぶまれましたが、「生命金属科学」の活動や概念に対して理解や興味のある錯体化学者の皆様のご協力により、学部2年生から大御所まで合計64名(うち学生45名)にご参加いただくことができました。
若手のための勉強会ということで、特別講演ではご研究の紹介にとどまらず、自らのご経験や若手の進路選択に役立つ情報も含めて楽しくご講演いただきました。領域以外の特別講演者として、日本で活躍しておられるイギリス人研究者(理研・ゴパラシンガム チャイ先生)と学術変革領域A「動的エキシトン」計画代表の女性研究者(長崎大・作田 絵里先生)をお招きし、日本とイギリスの違いやお母さん教授の生活などダイバーシティーを意識したお話をしていただき、学生さん達に刺激と夢を与えていただきました。
博士後期課程の学生さん3名には学生口頭発表をしていただき、その他43名の若手にはポスター発表で研究をアピールしていただき、全員投票によるポスター賞の選考を行いました。当初、ポスター賞は5件だけにしようと思って賞状や景品をご用意しておりましたが、同点で甲乙つけられない状況となり6件を選出することになりました。第3回生命金属科学夏の合宿ではポスター発表の機会がありませんでしたので、学生さん達にとっては良いアピールの機会となったようです。長崎大学の倉庫から伊王島まで、公用車の大型ワゴン2台を借りてポスターボードを運ぶのは大変でしたが、ポスターセッションを行って良かったと思えました。夜はポスターセッションの後、23時まで交流会(フリーディスカッション)としましたが、若い人達は深夜2時頃まで交流を楽しんでおられたようでした。
あっという間の2日間でしたが、第35回生物無機化学夏季セミナーを無事に終えられて安堵するとともに、マリアージュまではいかないとしても「生物無機化学」の若手が「生命金属科学」を知るきっかけとなっていれば本望だと思っています。本セミナーが若手にとって良い思い出となり、将来の研究活動の発展につながるよう願っております。最後になりましたが、ご共催いただきました新学術領域研究「生命金属科学」の領域関係者の皆様、長崎までお越しいただきました参加者の皆様ならびに特別講演者の先生方、力を合わせてお手伝いいただきました長崎大学と佐賀大学の学生さん達に深く御礼申しあげます。

参加者全員での集合写真。学部2年生から大御所まで幅広い層に「生物無機化学」と「生命金属科学」のマリアージュを楽しんでいただきました!

夜のポスターセッション(左)と交流会(右)の様子。シーサイドBBQを堪能した後にも関わらず、ポスターセッションでは設定時間ギリギリまで活発な議論が交わされ、その後は研究分野を越えた新たな仲間作りが深夜まで続いていました。

