メタルバイオサイエンス2022

日時:
2022-10-19 – 2022-10-20 終日
2022-10-19T00:00:00+09:00
2022-10-21T00:00:00+09:00
場所:
京都テルサ

A03-1計画班の神戸が実行委員長として、メタルバイオサイエンス2022を開催します。
A02公募班の長野先生(大阪大)とA01公募班の三原先生(立命館大)による特別講演のほかに、2件の共催シンポジウムが予定されています。

【研究会開催報告】(神戸大朋・京都大)
10 月 19 日(水)と 20 日(木)の二日にわたり、 京都テルサを会場にして「生命金属科学」との共催で、 メタルバイオサイエンス研究会2022を開催しました。本研究会は、ここ 2年間、COVID-19の感染状況に応じて、オンライン、ハイブリッドでの開催となっていましたが、今回は完全オンサイトでの開催としました。二日間で120名にご参加いただき、5つの受賞講演、2つの特別公演、4つのシンポジウム(合計20演題)のほか、口頭発表17題、ポスター発表37題をご発表いただき、充実した研究会となりました。本領域から開催補助経費を支弁していただいたことに対しまして、改めて御礼申し上げます。本研究会では、シンポジウム企画段階から、班員の皆様には多大なご協力を賜りました。特別講演として、A02 班の長野先生からは「神経変性疾患におけるバイオメタルの役割」、A01班の三原先生からは「バクテリアが駆動するカルコゲン元素循環の分子メカニズム」をご講演いただきました。4つのシンポジウムのうちの2つは、生命金属科学研究会・若手会の企画としてご提案いただきました。鈴木先生(A03班)と田村先生(A01班)には、「新学術×学術変革−ますます広がる新たな「生命金属科学」」を企画していただき、他の新学術・学術変革の領域で活発に活動されている先生方にご講演いただきました。澤井先生 (A01班)と村木先生(A01 班)からは、「メタルバイオサイエンスの未来を拓く生物無機化学への招待」を企画していただき、中堅・若手の生命金属研究者から最新の成果をご講演いただきました。どちらも非 常に内容の濃い素晴らしいシンポジウムとなり、活発な議論が展開されました。また、残り2つのシンポジウムにも、福中先生(A03班)が「金属輸送体からみた栄養学・毒性学」、新開先生(A02班)が「有害金属毒性を修飾する多様な生体内システム」の企画に加わってくださいました。口頭発表、ポスター発表におきましても多数の班員・関係者の皆様にご発表 いただき、盛り上げていただきました。金属研究の情報交換と研究者交流の場として有意義なものにしていただけたのではないかと考えております。本研究会の準備段階で、多数の若手研究者や学生から優れた発表要旨が届いたこともあり、何かモチ ベーション向上につながることはできないかと考えて、研究会の通常の賞に加えて、今回の独自の賞として「生命金属科学研究推進賞」を設けさせていただき、7名の若手研究者・学生に授与することができました。受賞者の皆様の今後のご活躍を祈念いたします。

【シンポジウム開催報告1】(鈴木道生 東大・田村朋則 京大)
10月19日の午前にシンポジウム『新学術×学術変革―ますます広がる新たな「生命金属科学」』を開催しました。企画の趣旨として、各新学術領域・学術変革で活躍しておられる若手-中堅の先生をお呼びして、生命金属の学問としての可能性をより広げることを目指しました。4名の先生にご講演いただき、人工金属酵素、ラマンプローブを用いた分子イメージング、カイメン動物におけるシリカのバイオミネラリゼーション、フェロトーシスの制御メカニズム、といった多岐にわたるトピックスについて活発な討論が行われました。終了後もシンポジストを中心にディスカッションが盛り上がり、大変有意義なシンポジウムとなりました。ご参加いただきました皆様に感謝申し上げます。
シンポジスト
岡本泰典(東北大学 学際科学フロンティア研究所)
「人工金属酵素の開発と生化学的応用」
神谷真子(東京工業大学 生命理工学院)
「機能性ラマンプローブの開発によるバイオイメージング」
船山典子(京都大学大学院 理学研究科)
「作業員細胞が針状構造物を産生、運搬、建て、つなげて建設する新規コンセプトの動物の形作り機構」
藤田宏明(京都大学大学院 医学研究科)
「鉄誘導性フェロトーシスの制御メカニズム解明」

【シンポジウム開催報告2】(澤井仁美・長崎大)
10月20日の午後にシンポジウム「メタルバイオサイエンスの未来を拓く生物無機化学への招待」を開催し、「生物無機化学」の分野で活躍しておられる30-40代の6名の研究者(添付資料)にご講演いただきました。金属細胞生物学・毒性学分野の参加者の多いメタルバイオサイエンス研究会にて、最近の「生物無機化学」の具体的な研究内容や最先端手法を知っていただいて、相互に連携し合える可能性を考える機会を設けました。このシンポジウムを機に、若手研究者を中心に生命金属研究に関わる連携が広がることを期待しています。ご参加いただきました皆様に感謝申し上げます。

講演者:
澤井仁美・長崎大学工学部
北岸宏亮・同志社大学理工学部
小野田浩宜・名古屋大学シンクロトロン光研究センター
當舎武彦・理化学研究所SPring-8
藤枝伸宇・大阪公立大学大学院農学研究科
村木則文・慶應義塾大学理工学部

【シンポジウム開催報告3】(福中彩子・群馬大)
10/ 19(金)にA03公募班の福中(群馬大学)と橋本(京都女子大)がオーガナイザーとなって、シンポジウム2「金属輸送体からみた栄養学・毒性学」を開催しました。5名の講演者に、ZIPトランスポーターの役割について栄養学や毒性学の観点から講演していただきました。

藤代瞳(徳島文理代・薬) (A03班 計画班)
「亜鉛トランスポーターZIP8のアミノ酸変異がマンガン及びカドミウム輸送活性に与える影響」
福中彩子(群大・生調研)(A03班 公募班)
「金属輸送体ZIP13から究明する代謝システムの解明」
藤江智也(東京理大・薬)
「カドミウムの内皮細胞毒性に関与する金属輸送体ZIP8の発現誘導とその機構」
橋本彩子(京女大・家政)
「亜鉛輸送体による亜鉛吸収の制御機構」
西田翔(佐賀大・農)(A03班 公募班)
「ニッケル超集積植物におけるニッケルトランスポーターの量的・質的な適応変化」

【シンポジウム開催報告4】(新開泰弘・筑波大)
研究会2日目である10/ 20 (木)の午前中に、本研究会の副実行委員長を務めた木村(摂南大学)とA02公募班の新開(筑波大学)がオーガナイザーとなって、シンポジウム3「有害金属毒性を修飾する多様な生体内システム」を開催しました。オーガナイザー2名を含めて下記の5名の講演者に、重金属やヒ素などの有害金属毒性を修飾するような様々な生体内システムについて講演していただきました。

高根沢 康一(北里大学 薬学部)
「オートファジーレセプターp62によるメチル水銀毒性の制御」
高橋 勉(東京薬科大 薬学部)
「亜ヒ酸毒性発現に関与する血液凝固・線溶系の制御機構」
石原 康宏(広島大大学院 統合生命科学研究科) (A03・公募班(第1期))
「マンガン神経毒性に対するニューロエストロゲンの作用」
木村 朋紀(摂南大 理工学部)
「カドミウムの胎盤毒性とメタロチオネインによる抑制効果」
新開 泰弘(筑波大 医学医療系) (A02・公募班(第2期))
「超硫黄分子による重金属毒性の制御機構」

一人当たり持ち時間24分での発表ではありましたが、多くの研究会参加者にご参加頂き、活発な討論が行われました。完全対面で開催できたこともあり、シンポジスト同士の交流も深めることができ、大変有意義なシンポジウムとなりました。この場を借りてご参加いただきました皆様にお礼を申し上げます。

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