【オンライン開催】日本薬学会第141年会

計画班員の藤代瞳(徳島文理大学)がオーガナイザーとして、以下のシンポジウムを開催します。 「環境・衛生部会若手研究者シンポジウム~金属研究の新たな切り口:分子からヒトを対象とした研究最前線~」 詳細はこちらをご覧ください。

概要
世界各地で大規模出生コホート調査が進められ、日本でも環境省が主体となって子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)が実施されている。およそ10万組の母子の協力のもと、妊娠中から出生後13歳になるまで追跡する出生コホート調査である。近年、10万人の母体血中金属類濃度(水銀、鉛、カドミウム、マンガン、セレン)の分析が完了し、様々なアウトカムとの関連について解析が進められている。本シンポジウムでは、金属類研究に関するエコチル調査から得られた最新の成果について紹介するとともに、乳歯を用いた新たな研究への取り組みを紹介する。また、金属類に関する新しい分析技術に関して、分子、細胞、生体レベルでの研究についてご講演頂き、ヒトでみられた関連性と新しい分析技術からみえてくる新たな研究展開の可能性について理解を深めたい。

講演者:
岩井 美幸 (国環研エコチル調査コアセンター) 「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)の進捗と乳歯を用いた新たな研究への取り組み」
辻 真弓 (産業医大医)「エコチル調査の成果紹介~金属類ばく露と母子の健康~」
澤井 仁美 (兵庫県大院生命理)「ヒトにおける鉄イオンの吸収に関わる膜タンパク質の構造機能相関と腸管細胞モデルでの機能評価系を用いた鉄イオン吸収を向上させる新たな化合物スクリーニング」
鈴木 紀行 (千葉大院薬) 「多様な含セレン生体分子の構造と生体機能」
平山 祐(岐阜薬科大学)「細胞内二価鉄の変動を指標とするハイスループットスクリーニング」

【実施報告】(藤代瞳・徳島文理大)
オンライン形式にて、日本薬学会第141年会の一般ポジウム「環境・衛生部会若手研究者シンポジウム〜金属研究の新たな切り口:分子からヒトを対象とした研究最前線」を開催しました。本シンポジウムでは、金属研究に関するエコチル調査から得られた最新の成果について紹介していただき、また、分子、細胞、生体レベルでの研究について様々な手法による分析・解析が可能になってきている金属の分析技術の進歩・開発についてご講演いただきました。金属研究の新たな切り口:分子からヒトを対象とした研究最前線と題して、幅広い視点から研究を進めておられる先生方からご講演をいただきました。オンライン開催に関わらず、80名以上の方々にご参加いただき、活発な質疑がなされ、盛会のうちに終えることができました。ご講演いただきました先生とご参加いただきました聴衆の皆様に厚く御礼申し上げます。

PAGE TOP