愛知県岡崎市明大寺町伝馬8−1
【開催報告(A01-2 青野)】
今年度が本新学術研究領域の最終年度となることから、1月20日、21日の二日間にわたって最終報告会をオンサイトで開催しました。最終報告会では、48名の計画班員・公募班員(第1期のみの公募班員7名を含む)が、これまでの成果を発表しました。発表・質疑応答の時間は、計画班員は15分、公募班員は10分という非常にタイトなスケジュールでしたが、いずれの発表も研究成果が簡潔にまとめられたものであり、質疑応答も非常に活発に行われました。
1日目の最後の発表では、城(運営統括)から5年間の領域運営のまとめが報告されました。そこでは、8回の地方巡業を含め13回の領域会議、12回のIBmS Web Seminar、3回の「夏の合宿」、2回の生命金属科学シンポジウムを開催することにより、本領域の発足にあたって掲げていた「連携研究の促進」が十分に実を結んだことが報告されました。班員による成果発表においても、領域内連携研究の成果が多く報告され、さらに「もし本領域に参加していなかったら顔を合わせることもなかった研究者と知り合いとなり、実施することはなかったであろう共同研究を実施でき、新たな研究展開が得られた」と話す班員も多くありました。運営報告では、外部への情報発信の状況として、ニュースレター、年度報告書、および書籍の発行、研究最前線ビデオシリーズの作成・公開、最終報告書の作成状況なども報告されました。また、「生体内の金属を研究する研究者が、同じ空間を共有する場の構築」するための方策として、若手会の継続、生命金属科学研究会の発足などについても言及がありました。1日目の夕方には、意見交換会を実施し、寛いだ雰囲気の中で有意義な意見交換を行うことができました。
2日目も班員による発表が行われ、最後の発表では津本(領域代表)から領域としての5年間の成果のまとめが報告されました。報告会の最後には、評価委員である齋藤正男先生、宮嶋裕明先生、リーディングサイエンティストである藤原徹先生から講評・コメントをいただきました。いずれの先生からも高い評価をいただくとともに、(特に若い人には)小さくまとまった研究ではなく、ホームラン狙いの野心的な研究を進めてほしいとの激励もいただきました。

